サーモトロンRF(商品名)の紹介

■サーモトロンRFとインディバの違い■


サーモトロンRFは出力1500W、8MHzの電磁波を使用していますが、
インディバは出力200W、0.44MHzの電磁波を使用しております。
この特性の違いから、インディバは、エレクトロード(電極)を移動させ、表面温度の上昇を抑えるハンドテクニックだけで施工可能です。
サーモトロンRFは冷却水を使って、一点に集中する表面温度を抑えながら、局所に大量の深部加温を行う治療に効果的で膵癌などの深部臓器、表在臓器の乳癌など、幅広く癌の治療が可能です。
一方、インディバは、比較的表在臓器が得意で、動脈硬化(ASO)、骨折、筋肉疲労、美容など、比較的広範囲に、しかも多岐にわたって使用可能ですが、健康保険は適用されていません。(一部の施設ではサーモトロンRFの発熱効果が強く、体力的に厳しい場合、インディバを癌治療等に利用していることもあるようです)



■温熱=ハイパーサーミア(サーモトロンRFによる)の概要■


治療には外科療法、放射線療法、科学療法などがありますが、 いずれの方法も限界があり、より効果の高い治療法を探し求めて、常に研究・開発が続けられています。 熱で癌を治療するハイパーサーミア(がん温熱療法)の原型は、紀元前頃の文献に腫瘍を熱で焼くなどの記述から見られますが、 他の治療法の発展の陰にかくれ、最近まで日の目を見ることはありませんでした。 ところが、1957年にアメリカとドイツで、癌の自然治癒例を集めた報告が出され、 その約3分の1に高い発熱が認められたため、にわかに熱が癌に及ぼす影響について注目されるようになりました。 その頃から、 癌の加温法などの研究が欧米諸国や日本で積極的に行われるようになり、次のようなことが明らかになってきました。
(1)癌細胞は正常細胞に比べ、温熱感受性が高く、比較的低い温度(42〜43℃)で死滅する
(2)温熱は放射線や多くの制癌剤の効果を増強する

サーモトロンRFは、山本ビニターが開発・販売(1990年頃から)している
温熱療法(ハイパーサーミア)を行うこのできる医療器械です。
主な特徴:
1. 8MHzの周波数を採用し、1500Wまでの出力を出せるため、人体への電磁波深達性 に優れ、深部臓器を無理なく加温できる。
2. 対向する電極を大小組み合わせることにより浅部から深部まで病巣の深さに合わせて選択的に効率的に治療できる。
3. 治療部位は、脳と眼球以外の全ての部位に適用できる。
4. 局所治療なので、全身への負担がなく、外来治療も可能である。
5. 化学療法や放射線療法との併用では相乗効果があり、治療効果を増強する。
6. 副作用がほとんどない。
7. 健康保険適用機器である。
8. サーモシミュレーションが内蔵されているので、実測温度の必要性が低い。



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