◆運動の利点

・筋力の維持・増強
     ⇒肩こり(肩こりは日本人特有だそうです)・腰痛の改善、転倒・骨折の予防
 ・筋萎縮の防止
 ・骨密度の増強(骨折防止)
 ・心機能の改善(狭心症・冠動脈狭窄など心疾患のある方は必ず主治医に相談してからに
  してください)

 ・糖代謝・脂質代謝を活発にする
     ⇒糖代謝・肥満の改善・予防
 ・善玉コレステロールの増加(善玉コレステロールとはHDLコレステロールのこと)
 ・高血圧、動脈硬化の予防
 ・便秘の改善
 ・食欲の増進
 ・不眠の解消(特に昼間の明るい光の下で運動すると有効です)
 ・鬱(うつ)や認知症の予防
◆運動を始めるにあたり
 
適正運動量や、程度は一人ひとり違います。年齢や障害の度合いに応じて、適切な運動を行わない と、かえって調子が悪くなる場合もあります。無理をせず、自分のできる範囲から始め、徐々に幅を  広げると良いでしょう。
 ・透析直後や体調の悪い日は避ける 
 ・軽い運動からマイペースに始める
 ・翌日まで疲れを残さない程度にする
 ・心臓、骨・関節に障害がある場合は主治医に必ず相談する
◆たとえばこんな運動

 ・自分で散歩コースを決めて30分ほど歩く(家族の方も一緒に歩いてもらうと良いですね)
   階段昇降も脚力に対して効果的な運動のひとつなので、階段のある散歩コースなど選んでいた    だけると、良いかもしれません。
 ・腕立て伏せ 5〜10回
 ・鉄アレイの上げ下ろし
   2〜3kgのモノが効果的。2リットルのペットボトルいっぱいに水を入れると、2kg鉄アレイの代わり   になります)
 ・腹筋・背筋運動 各5〜10回
   腹筋と背筋のバランスが大事です。
 ・ゴムボールの把握運動
   握力の向上とともに、血管の発達を促し、シャント血流を良くする運動
 ・朝のラジオ体操
 

慣れてきたら一日の目標や計画を立ててみると、より効果的です。
無理をせず、楽しく運動しましょう。
◆運動しないと、どうなる??

適度な活動量がない状態が長期にわたると、全身のあらゆる機能が衰え
廃用症候群いわれる状態になってしまいます。

  ⇒廃用症候群