介護保険の生活支援の怪

介護保険の生活支援の怪

昨日、介護保険事業者の担当者から、電話が来ました。
この業者さんは、長野市の地域支援包括センター(名前は何となく役所っぽいですが、完全に民間委託しています)を行っている、秋の花の名前が付いた大手のグループ事業所です。
高血圧の為、昨年から年一度受診する患者がいます。奥さんを先に亡くし、二人の子供は独立しているので、一応独居老人です。その方の件でした。その方は、ずっと以前から高血圧ですが、治療などする気はなかったのですが、ケマネージャー(介護支援相談員:実はこの方々は医学的知識は全くなく、お世話専門員です)から、介護の生活支援を受けるようそそのかされ、しぶしぶ受診したようです。
実際、この方は、毎日この近くの西友に、足取り軽く元気に、買い物に来ており、特にアルコール依存以外は特に病気もありません。
先日もクリニックの近くを歩いていたとき、「昨年夏以降は、薬飲んでないようだけど、大丈夫?」と声をかけると、「あ〜、そんなもの飲まなくても困ってねーよ」という具合です。
その業者さんに、「多少の認知はあるが、自分のことはできるし、毎日買い物に来てますよ。一体何の介護が必要ですか?」と聞くと、なんでも、週一回の洗濯と掃除が主のようです。
「何でもできて、自立しているのに、公費を使う必要性は感じないので、主治医意見書は、そちらのオーナーの先生に書いてもらってください」とお願いした次第です。
以前も、初診の女性が、玄関にスロープ作るので、20万円の補助を受ける目的で、介護の意見書をかけと来院したケースを思い出しました。

介護保険≒たかり保険と考えてしまう一件でした。
難しいことを書くと、積立方式でなく、課賦方式(払ってない人の分も、現役世代が負担)では、成り立たないことがわかっていて行う政府官僚機構は、国を滅ぼしそうです(介護亡国論や官僚亡国論はでないのでしょうか?天下れるから〜出ないか。)。
長野市ではこのようなことが起きますが、業者もいない集落では、介護保険を使いたくても
使えない現実もあるんですよね〜。