長野市で透析患者さんが入れる老人ホーム

長野市で透析患者さんが入れる老人ホーム

前回に続き、老人ホームの話題です。
当院の透析患者さんも、老齢化が進み、家族も自宅で介護するのが大変になるケースが、
ぽつぽつ出てきました。
以前の上山田赤十字病院(戸倉・上山田)を買収した「寿行会」が、通院透析困難者を引き受け、入院透析(医療保険)をすることを、キャッチフレーズに開院してかなりたちました。

病院のケースワーカーなどは、今でもそのコピーの印象が強いのか、寿行会の営業力なのか、長期入院の透析患者さんの家族に、『退院後の選択肢は寿行会しかない』と話すようです。
これは、地域のケアマネージャーも同じ傾向のようです。
当院でも、数人は、寿行会に紹介状は書きましたが、
1.医療では常識の返書が来たことがない
  (寿行会は名古屋の介護施設がM&Aで拡大した組織)
2.透析専門のドクターが不在(当初のみいたが)
3.転院後、半年以内に亡くなることがほとんど(透析の質の問題か?)
以上から、あまりお勧めしていません。

何も上山田まで行かなくても、近所に、良心的な介護付き高齢者住宅や介護付き有料老人ホームはあります。
当院の透析患者さんも、送迎してくれて、良心的な入居費や、適正な介護保険の利用をしてくれる事業者が、2か所ほどありますので、気になる方は、声をかけてください。

ケアプラン(介護プラン)を作るケアマネージャーは、ピンキリで、当たり外れがありますので、
気に入らないときは交代してもらいましょう!!!
長野市にも、地域支援センターという介護センター(ケアマネージャーの統括組織のようなものです)がありますが、公的機関ではありません。
長野市から委託を受けた民間組織が地域ごとに運営しており、当院のある地域は大手介護事業者3社のほぼ独占的運営のようですね。ケアマネージャーも自営でしている方はどんどん減って、これらの介護組織の職員が大半ですので、公正とは言えないかもしれませんね。
介護ビジネスは、おいしい分、参入が楽な分、仁義なき戦いは厳しいようです。