■2007年12月持続型インスリンが発売      ■2008年1月25日レグパラ(ビタミンD)発売

■糖尿病がある透析患者において、血糖コントロールは難しいものがあります。通常、治療目標に、 HbA1cを使いますが、透析患者の場合、赤血球の寿命短縮(非透析者は3ヶ月の寿命があるが、透析患者では1/3に短縮)やエリスロポエチン(増血剤)の影響をうけます。透析になったとたん、血糖がよくなったように見え、インスリンが不要になったりもしますが、実はそうではありません。HbA1cを0.7で割った数値またはグリコアルブミン(これも糖尿病の治療指標に使用します)を治療管理目標とする必要があります。現在レベミル、ランタスという24時間持続型のインスリンが発売され、血糖の変動に大変有効な治療が可能となりました。全患者によい訳ではありませんが、試してみてもよいのではないでしょうか。

■二次性副甲状腺亢進症とは、腎不全により、血液中のリン(P)の排出ができなくなることで、血液中のカルシウムが低下し、骨そしょう症が進行することです。予防および治療のため、ビタミンDを使用しますが、副作用でカルシウムやリンが逆に増えることがあり、さらに副甲状腺亢進を引き起こします。この副作用が解消されたのがレグパラです。今まで手術しかないケースでも期待されていますが、発売後の効果を期待するところです。